[指摘されると多少決まりが悪そうに瞼を伏せ、すみません…と吐息混じりに小さく謝罪を告げた。
海風に煽られてふわりと髪が揺れる。垣間見えた耳朶は仄かに色付いていただろうか。
施設の前で足を止めるソマリを見れば、自身も歩む足を緩めて立ち止まる。
投げかけられる問いに、思案顔を向けた後、肩を竦めて]
私が知っているのは、貴方のほんの一部では?
[問に問を返しながら、向き合うように体制を変えたなら]
これからのミッションに必要であれば。
お伺いしたいですが。
[微笑みを浮かべることで軽く受け流し、
一呼吸を置いてから、口を開く。]
ハンデは必要ありませんが…、
……そうですね。
ミッションクリアの条件を教えていただきたく。
奪取した品はどこか指定の場所へ運べばいいのですか?
それとも、所持したままタイムリミットまで過ごす形ですか?
[尋ねる態度はあくまでも殊勝に。
それでも多少自信は垣間見えたかもしれない。
ハンデを跳ね除ける形にはなってしまったが、然程問題はないだろう。*]