[改めて樹に背を凭せ掛け、兎の乗っていた膝にノートを広げた。ペンを取って、書き込みながら答える。]――選別、ね。俺たちを選ぶ為の試験だと?やがて職業軍人となる者に、『答えは自分で考えろ』と突きつける問題だ。平和が続いている証なのだろうなとは、考えたことがあるが。