[突然の邪魔立てにベルガマスコは杖を振り回し、クレステッドはそのことごとくを鞘で受け流した。のみならず、ベルガマスコに呪文を唱える時間を与えないように間合いを詰めて小競り合いを強いる。踏鞴を踏んで茹でダコのように顔を赤くしたベルガマスコは、さすがに白兵戦の不利を察したようだ。「このままで済むと思うなよ!」ベルガマスコは通行人を盾に逃走の構えを見せる。*]