……あうぅ、栗きんとんはほっこり甘くて、食べてて幸せになれるですよねぇ。[目を逸らしたのはこちらが先で、彼もまた照れ臭いのだと察することはできないまま。にこにこと食べる様を、ちらりと見つめて]――少しは幸せになれたですかね?[自分が今感じている気持ちも共有できたらと、小首を傾げて尋ねてみる。再び早鐘を打つ心臓に体も火照らされたようで、もう少しだけ彼に近づいて触れたいと思っても、手も足もなかなか動いてくれない]