[突然聞こえた声が何を為そうとしているのか。自身も命つき果てんとする嵐龍には、すぐにはわからなかった。全てが理解に落ちたのは、半身が人としての生を終え、結んだ絆にひかれるように嵐龍もその生を終えた後。彼が、かつての盟に従い現れた場所に、嵐龍もまた現れて。驚かれた、そりゃもう驚かれた。けれど、事情を知った彼は、苦笑いと共に状況を受け入れて。そうして、共に守り人としての任を引き継いで──今に、至る]