人狼物語−薔薇の下国

168 グラムワーグ・サーガ


魔王 テオドール

― 二周目: 魔境 ―

[ 首魁討伐作戦は明日である。
 与えられた天幕の中、19歳のテオドールは浮かない顔をしていた。
 理由は3つある。 ]

[ ひとつは、1周目の父との約束だ。

『 人間に門を開けさせるな。 』

 門で父が何を見たのかは分からない。
 でも、父はテオドールにそう固く約束させた。
 男と男の約束だ。 ]

[ しかし、これはそれほど不安には思って居なかった。
 2周目、この世界のヤコブはそんな約束をさせた理由は分からないと言ったし、
 他の騎士だって、恐らくそれは「騎士団が充分な力を得るまでは」という条件付きだったのではと言っていた。
 そう解説されれば成程と思う。 ]

(47) 2014/04/06(Sun) 16:01:20

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