『何故俺みたいなのが羨ましいなんて思うんだ?』>>41
[そのまっすぐな問いかけに、肩の古傷が軋んだ。
痛みに顔を顰めて、少し苦しげな表情で口を開く。]
…あなたのように“慣れて”しまえば。
僕は恋人の…フローラの願いを、もっと楽にかなえられるからです――
[3年前のことは、誰にも話していない。
ましてや人狼かもしれない相手に。
どうしてそうしたのか、自分でもわからない。
けれど、気がつけばすべてを話していた。
3年前、恋人と出かけた先で人狼騒動に巻き込まれたことも。
その恋人が人狼に憑りつかれたことも。
恋人を自分の手で殺したことも。
そして、恋人の最期の言葉>>2:228も、
それに関する自分の解釈>>14もすべて――]