[放送で話すよう言われて少し驚きつつも、適当に何言が喋った後、再びリエヴルに場所を譲る。そして、今までカサンドラが使っていた通信機などを調べ始めた。──私の知っているサンちゃんはとても強い女性《ひと》だった。乗船してからの短い付き合いだったけど、それは確かだ。だから、もしかしたら。死の淵にあってさえ、私達に何かを残してくれたんじゃないか…そう、思ったのだった。]