[ ローランドが動く。その周囲がわずかに黒く霞んだように見えた。>>41] ──…![ 毒ではあるまいとは思うが、警告がてら、水妖の触手を彼らの足元に伸ばす。うまくすれば転倒させられるが、集中を乱す程度でもよい。翡翠の巫女もまた、似たような技を駆使していた。>>45なるほど、樹木の力かと合点する。馬のあしらいについてはクレステッドの腕と術に任せておいた。なにしろ狼に乗るという王子なのだ。*]