[ 耳に届く大天使の玲瓏たる声音>>38その嘲るような響きが耳に届くと、コンラートは、ふ、と唇に笑みを刻んだ ]感謝するぜ、大天使殿。[ ぎゅ、と、左手に白い羽根を握り締める ]俺の体質が、お前さん達の加護じゃないと判って安心した![ コンラートには、教会の前に置き去りにされていた子供の頃以前の記憶が無い。だから、自分の生まれがどのようなものかも知らない。或いは本当に、天使達が地に仕込んだ罠の一部であるかもしれないと、自らを疑いさえしたのだから ]