[ローレルは少し後ろから、ふたりのやりとりを見守っていました。
ちかちかさんは、おはなしが通じる人なのでしょうか?
なにか渡している>>45のが見えます。あれはおじさんが着ていた服でしょうか? 預かりっぱなしになっていた上着がありますが、あれも返さなくてはいけません。
おじさんに声を掛けようとしたところで、ちかちかさんがこちらを見ました。]
……はらぺこ?
[ちかちかさんの口から、よだれが垂れています。
困りました。ローレルはなにも持っていません。]
あの、私……トマトの缶詰、持ってないんだ。ごめんね。
[眉を下げて、誠心誠意ちかちかさんに謝ります。
Mr.セルウィンみたいに缶詰を持ち歩いていればよかったと、ローレルは深く反省しました。]