[ ある時間軸で、テオドールは触媒としてフランツを使った。
その次からだ。
キアラがすでに死んでいて、代わりにその母親が騎士団に所属しているようになったのは。 ]
[ フランツが、幼いころに殺した少年の名は、シェットランドと言った。
フランツが消え、彼がシェットランドを殺す歴史はなくなった。
……詳細な理由までは分からないが、そのせいで運命の歯車は狂い、
死ぬのはシェットランドではなく、キアラになったようだ。 ]
[ だから、テオドールはシェットランドとガートルードについての情報は、
他の騎士についてほど詳しくはない。
途中からしか知らないのだ。 ]