[目の前の彼>>37の声は届かず、不調の正体に気づくことはない。
しかし先程よりも弱まった魂に、ゆるりと口角を上げた。]
その器用さのせいで不快な思いをしてしまうのですから、優れているというのも不便なものです。
[彼>>42の言葉にわざとらしく目を伏せため息を吐き、大袈裟に首を振って見せる。
再び持ち上げた瞳は、深い闇に満ちていた。]
では、言葉を変えましょう。
貴方たちの言葉でいう仲間の命を危険に曝したのは、貴方ですか?
[掌から溢れる血液は形を変え、赤黒い大鎌となる。
風を切るように振り下ろして、その向こうに彼を見据えた。]