お見事ですね。 さすが、私の見込んだ方です。[うるさく囀る籠の鳥に彼女が苛立ちを見せる。生み出した刃は、見事な異能の発現だ。血の馴染みのよさと華開いた力に軽く賞賛を投げる。だが、謝意を述べた彼女をそのままにはしなかった。立ち去ろうとする彼女の腕を掴んで、素早く抱き寄せる。] ですが、私のものに勝手な手出しをしたのですから、 まずは罰を受けなさい。 いいですね。[穏やかな瞳の奥に、苛烈な光が宿っている。怒りの片鱗を見せつけたあと、彼女の服に手を掛けた。]