人狼物語−薔薇の下国

489 グラムワーグ・サーガ4


黙示天使 アデル

 ……このまま逃がすわけにはいかぬな。

[機械の翼が天を征く者の飛翔を振り切るなど、あってはならぬことだった。
 しかし下級天使らの直線的な攻撃では、自在に舞うあの複葉機に届かせることは叶わぬと見えた。
 途切れた聖句を、黙示天使は再び唱え始める]

 ――天は、全てを見ておられる
 罪を犯した人の子に、裁きは過たず与えられん

[黙示天使の周囲に4つの光弾が浮かぶ。
 聖句により性質の変化したそれらは、絡み合う螺旋を描いて飛び、複葉機の機動を追うように急カーブで上昇する。
 速度を犠牲にした代わり、追尾能力のある光弾は、籠められた力を使い果たすまで執拗に複葉機を追うだろう**]

(47) 2017/11/04(Sat) 12:35:06

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