人狼物語−薔薇の下国

208 守護天使は暗闘する


天使長 ジークムント

成る程、魔の者共と結託して共に仇為す、と言うことはあるやも知れぬ。然しそんな話がすぐにまとまるはずもあるまい。不穏な動きがあると言うならば、その時こそ、我らに仇なす者共を打ち払えば良い。

我らに、それが出来ぬはずもなかろう。
[堂々たる口調で言い切ったが……

この言葉は半分は本音で、半分は虚勢であった。

実のところ、ジークムント本人の見たてでは、今の分裂状態の天界に人間と魔の者が結託して対立するようなことがあれば、恐らく旗色は悪いだろうと言うのが正直な予測である。
だからこそ、本来このような内部分裂は歓迎すべきでないし、なるべく早く天界を一つにまとめたい、と言うのが彼の意志である。

しかしそれを、忠実な部下である天使たちに見せるわけにもいかない。
だから堂々と、言い切ったのである**]

(47) 2014/06/21(Sat) 13:13:45

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