[気がついた時、少年はどこかのベッドの中にいた。兄と共に助け出され、怪我の治療を施されたのだという。しかし、果たして兄は『生きていた』と言えたか。目の前で自爆した兄の体のうち、首から下は機械化されていた。目を開けてはいるものの、そこには人の意志も温もりもなく――] ……! ゥ、……グ、……か、はっ[突然延びてきた兄の腕によって、首を絞められた。呼吸が止まる。首の骨が軋む。目の前がチカチカと瞬いて――傍にいた学者に止められなければ、あの時、兄に殺されていただろう*]