― 王都陥落の日:玉座の間 ―
[魔王が指示を出し>>9、ヴェルザンディをはじめとした同胞たちが動き出す>>22のを黙して見守り。
勝利を手にしたこの状況においても、一切の隙のない表情。幽体である身体が僅かに透けているものの、そのことを指摘したり驚いたり、といった者はここにはもういない。
頬杖をつく魔王に対して、恭しく進言する]
……僭越ながら。
無論、人間どもは矮小にして惰弱。
我軍にとってみれば、いかな抵抗も赤子の手を捻るようなものでしょう。
……然し、何をするのがわからぬのもまた人間というもの。
努々、ご油断なされませぬよう。
[戦力においても情報量においても戦況においても圧倒的な優位。
しかしそれでも彼は主を諌めた。いつものことであるのだが]