>>42 リエヴル
まぁ、借りてもらえるというのも、喜ばしいことではあるですがねぇ。
……? 年越しそばは何かあったですか?
[彼の口から、特に被害状況の話が出ないのなら、これ以上詮索するつもりはない。
まぁ、たとえ被害に遭おうとも、彼が作ったものを手に入れられなかったことに比べたら、それも小さなことに思えたけれども]
[沈黙の後、勇気を振り絞って紡いだ言葉の後、彼の箸が止まる。
どんな答えが返ってくるだろう。不安になりながらも、目は彼から逸らせないまま]
……ふふっ、同じ気持ち、だったですかねぇ。
ちょっと嬉しいというか、安心したのです。
[自分一人だけが舞い上がっていたのならと、緊張で締め付けられていた胸が緩む。
緩んだと同時に、へにゃりと笑うと、彼の笑顔が近くで目に写り、頬がかぁっと熱くなった]