[煽りへの答えなんて、なんだって良かった。
一昨日オットーの背後でディーターが咄嗟に行った──ように見えた──ように
この部屋から、何かを見つけるまでの時間稼ぎ。]
ふふ。
その人は守るべきで、兄さんは違ったのね。
……その違いってなんなのかしら。
[庇うように踏み出す姿>>42に
何もかもが遠い過去に思えて、少しもおかしくないのに口元が歪んだ。
なんの抵抗もなく刺される筈も無いだろう。
汚れたナイフは、その鋭さを失っているだろう。
なにより、殺し方も知らない弱った女の力だ。
それでもやるしか無い
ヤコブの部屋に入ったことで、逃げ道も失っていた。]