でも……そうね。
宇宙を構成するモノの一つになれば……
いつでも、どこへでも行くことが出来るのね……。
それは、とても……素敵かもしれないわ。
[自分が死んだときのこと、再度実験に使用されない準備は既に整えてある。
勿論、ひっそりと。
自らの腰に刺さった黒い石のついた短刀をくれた人間が、遺体を回収し、燃やしてくれる手筈。
でもソマリの話を聞けたなら、灰は宇宙へと捨ててくれと頼もうかな、なんて思ったりもした。
しかしその男は今、この船にはいないから……。]
……構わないわよ。
じゃあ、私も同じように頼んでおこうかしら。……
[この状況だ。
死んだときのことなんて言わないでよ!なんて綺麗事をいう気もない。
だから自分が果たせる約束であるならば、と。
しばし考えた上で、首を縦に振った。
それはきっと、胸を抉られるような痛みと悲しみを伴うだろう。
宇宙空間へと手放す決心がつくのかと言われれば、正直自信がなかったけれど。
そう望むのであれば、必ずやり遂げると、密かに胸に誓う。
この手で彼女を傷つけたくないと思っている彼>>28の優しさにはあえて目を瞑って。
ついでに便乗してお願いしてみたりするが、ソマリはどんな反応をしたんだったか。*]