-回想- 代将、ですか。 流石って所ですね。他国の出身でもそれだけ認められるってのは並大抵の事じゃない。[ゲオルグが話すローの話は、男が持っていなかった情報ばかりで。過去のローを思い出し、納得して笑う。敵として出会うだろう過去の戦友に、いまだ好意混じりの感情を持っている。いや、敬意と言うべきだろうか。オルヴァルの戦い。あの場にいた三人。男が見ていた、“違う”と思っていた三人。いまだ、その三人に対しては、あの時に抱えていた思いが抜けない。敬意と憧憬なのだろうと、思うのだけど。]