君が首都を離れるならば、同伴の約束もここまでだ。 大使が戦場についてゆけば、王府が開国に同意し、マチュザレムに支援を求めたものとみなされよう。 その誤解は、君らにとって避けたいはず。 以降は、自由に行動させてもらう。 …船旅は、いい思い出になった。[そう告げて、去りゆく背を見送り、再び仮面をつける。] ──相変わらず、損な性格をしている。[ポツリ、声を落して。*]