俺はずっと、粉ひき屋の息子に生まれたことが正直悔しかった。なんで俺がこの小さな村に縛り付けられるんだって。だから、パメラが寂しがってるの知ってるのに、一人きりにして、旅に出て。
そのせいで、神様の罰が当たったんだ、きっと。
[”そのせい”とあいまいな表現に留め、一旦息をついて言葉を切る。]
もしかして、と思うが。君が”一度に全員を占うことができない”って申し訳なさそうにしてたの>>2:154。占い師の家系に生まれたとかって理由じゃないよな?
俺が家とか世襲制とかに縛られるのが嫌いだから、こんなこと考えるのかもしれない。あまり無理はするな。占い師として使命を果たしたいのは理解できるが。
[フリーデルの責任感を否定しないよう、慎重に言葉を紡ぐ。]