[そしてわんたろーを抱っこしたまま歩いていると、空に一筋の光が走ったように見えました。
流星?いえ、今はまだ昼間です。それどころか朝です。そんな時間に、しかも地上から天空に光が昇るでしょうか。
そのまま顔を上げれば、それは光となり散りばめられ、きらきらと街の皆のところまで光の粒となり届いたようです。
きゃうわうと喜びの声を上げるわんたろーを抱えながら、呆然と空を見上げていましたが、ふっと男も笑みを浮かべていました]
美しい………。
[思い出したのは金髪のおねーさん弓使いだと言っていた、あの少女です。
できない、と言っていた気もしますが、別人がしているのか、それとも?
男はしばらく、光の粒に見とれて空を見上げていた事でしょう]**