[廊下を歩みながら、探索が全く進んでいないことを思い出す。いや、しかし、そもそも、―――…] ……本当に、"出口"なんてあるんですかねぇ?[この宴を仕組んだ面々を思い浮かべるに、非常に厄介な可能性にも思い当たるのだが…。いやいや、それは流石に。などと思案を重ねている折、黒い影が目に映った。はっとするとその姿を追いかけ、彼が消えた扉を覗く] クロイツ、ご無事でしたか。[脱出ゲームでまず安否確認をしている自分に、違和感はもはや覚えない]