―昼・薔薇園―
[薔薇を診る間にぽつりと落とされた声>>19に、ぴくりと耳を動かし。
彼がいるのは、薔薇の木々の…その向こうか。こちらには気づいていないだろう。ルートは目を閉じ、静かに考え込む。]
[その後に聞こえた言葉が酷く悲しくて、ルートは目を伏せた]
[続いて、薔薇園をひょっこり覗きでもしたのか、ややあどけない澄んだ声が、先ほどの言葉を追及する声>>42が聞こえて。
おそらくは、ファミルだろう。]
(ファミルが狼やったら、仲良うしてて味方してくれそうなゲルト君を連れて行ったりはしない、か…)
[でもそれは、きっとカスパルも同じなのだ。ゲルトとカスパルは幼馴染なのだから。]
(――ならば……狼は、)
[考えながら、会話に耳を傾けた。]