――…。[空の見える場所に辿り着けば、その場に膝をつき。七星剣の一閃をその目に収めながら、女は己の武器を地面について精神を集中させる。借り受ける、と言われた金の力を安定させる為に。玄武神の呪言が響き、やがて作り上げられたのは白い霧の蛇。茜色に染まる空に浮かんだそれは、己の、そしてクリフの身体をすり抜けてゆく。クリフの金気が、相克の関係にある己の土気と玄武神の水気を繋ぐ。実体を持った白蛇の中で力が高められてゆくのを感じていた。]