[そう告げて自分からフェリクスに近づくと軽く両手を開いて迎え入れ、向き合う]
[>>31 フェリクスから手を伸ばされ、頬に触れられる。その指先がどこかためらっているようで。紡がれる言葉がいつになく弱気で。輪郭を辿る指先は戸惑いを含み。
心が弱っている事を如実に物語る。
「宿代に好きにして良い」と聞くとクスリと笑ってみせた]
じゃあ、好きにさせて貰う。
[そう言うとフェリクスの手を取って引き寄せる。身体が触れる距離になると両腕をフェリクスの肩に回して強く抱きしめる。
強く。ぎゅっと。服の上からでも体温を感じられるように身体を寄せて頭を抱えるように撫でる。存在を確かめるように。頭から背中にかけてしっかりとした触れかたで撫でる。頬を寄せあうように顔を近づけ、フェリクスの首を自分の肩に乗せて後頭部を撫でる。
そして静かなトーンで囁く]
来てくれて嬉しいよ。
肌のぬくもりが欲しかったとこだ。
…するか?
[返事を聞く前に、片手はフェリクスの腰を引き寄せ、既に片足で膝を割っているのだけれど]