[不思議と声のトーンはそこまで変わらないのにとても頼りになるその警備員の励まし>>23は、おそらく彼が思っている以上にパニック症状を抑えさせた。]
避難訓練、そうか、避難訓練と同じように...
[大きく深呼吸をする。船内の騒ぎがそれほど自分の精神を刺激しなくなる。落ち着いてきた。]
隣にいるのは警備員。そして私は医者だ。
私が動かなくてどうする...!
安全の確保も、救助もこの二人で可能じゃないか。
[あえて口に出す。他でもない自分に言い聞かせる。
ディークの、外へ出るというセリフにただ頷く。
廊下と医務室を跨いだその一歩は、何を物語るのだろうか。]**