[分けてもらった心安らぐような香りのハーブティや、
気持ちを込めて選んでくれたのだろう、
甘やかながらも玲瓏な香りのジャスミンの花>>0:111は、
どちらも、ほっと気持ちを和らげてくれたけれど。
付きまとう血色の悪夢を、少しでも和らげられる何かを…と。
空色の瞳に浮かぶ翳りを帯びた切実さには、
口調以上に、悪夢への恐れが滲んでいたかもしれない。
彼女が応じてくれるようなら、
感謝と、手の空いた時があればで大丈夫だからね、と言い添えて。
お店に誘ってもらえば、腕のホログラム時計をちらと見遣り。
とても残念そうに、あまり時間がなさそうだから、
また今度、カサンドラの都合の良い時にでも、
誘って貰えたら嬉しいよ、と。 手を振って離れたのだったか。**]