この古書は離すとしよう。でもまた私の前に現れるなら、捕まえるよ。他の付喪神も同様。ただ、必要以上には追いかけない。目の前に現れた時だけ、軽く鬼ごっこでもしようかな。あぁ勿論、度が過ぎる付喪神を見つけた場合は、その限りじゃないけれどね。[簡単には捕まらないと言う各務さんに、私は遊び感覚での捕獲を宣言した。手の力を緩めると、古書はもがきながらも宙へと浮かび羽ばたきを始める]