ローレル?君はかの南の国とは”親しい”の?もし、君が”そう”であるなら──…私のことを、……………いや。私のことはどう思わずとも良い、…戦いを厭う心が今もあるなら。かの国に話をしてはくれないか。………今このままでは、この国は両国による戦場になる。民は死に、国は荒れ、土地は荒廃して滅びるだろう。それだけは、避けたい。[ぽつ、ぽつ、と。落とす言葉は平坦に、先ほどの激情が嘘のように穏やかに。表情は動かぬまま、目はローレルへと向けられぬまま紡がれてゆく。]