…あ…わ…せ…ろ[二人にしか聞こえぬような小声で呟く。その瞳には先ほどの闘志とは違う、いたずらっぽい輝きを放ち。更に近寄り、互いの武器の間合いまで踏み込んだところで。 いつもならば盾に隠しているために、見えない右腕の動きを晒して、握った槍を傾ける予備動作を見せる。 二撃はない。ただ推し量るとでもいうようなそれは反応がなければ切っ先は止めるつもりでいるが、合わせろと伝えた言葉に反応することを信じて、ジークムントへと叩き付けるように振り下ろせば、高らかになる金属音を鳴り響くだろうか]