人狼物語−薔薇の下国

483 翠龍幻霧 ─天霊遺跡封印行─


翡翠風精 シュテルン

[半身たる存在が寿命つき、生を終わろうとする時、翡翠の嵐龍は苦しんでいた。

人として、やるべきをやり切って、後は遠い盟約に縛られる半身。
盟結ばれるその場に居合わせたから、その意味を知っているから。

けれど、嵐龍にはその勤めに添うための力がなかった。
命尽きれば、天竜皇の許へと還り、時を経て再び生まれ来るという法則。
そこから、逃れる術などない──そう、思っていたから。

けれど]

(45) 2017/08/14(Mon) 11:50:28 (tukineko)

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