……話し掛けた記憶がないから、初めまして、かな。
いきなり蹴飛ばしてごめんなさい。
オレはノトカーと言います。
[動かないとわかればホッと息を吐く。
知らない相手に触れられるのは、例え死んでいても嫌だろうと。動かない相手に、名乗る。
この異常空間で人の生き死にに慣れてしまったのだろうか。
エストホルム乗員を見たときより、ある程度は冷静になれた。
彼はまだ笑みを携えていただろうか>>4:311
しばらく見詰めていたが、小さく息を吐くと彼の腕を取って首に回し、立ち上がる。利き手に力が入れば傷口に痛みが走るが、無視して。]
ラヴィ、彼の見張りありがとう。
Nルーム連れて行くから、もういいよ。
[少し身長差があっただろうか。
彼の方が背が高ければ、引き摺る形になってしまうかもしれないな、と思いながら。
せめて、みんながいるところへ。
死んだ者には寛容になれるのは、疑っても意味がないからだろうか。]