人狼物語−薔薇の下国

389 ルー・ガルー戦記 8 〜海峡攻防戦〜


帝国扶翼官 ルートヴィヒ


 彼女は、それを望みませんでした。
 街と、領民のために、自分を使えと── …。

[垂れた右手が、きつく握りしめられる。]

 こうなることを重々承知でいながら、
 送り出した私も、陛下も、
 彼女を捨て駒にしたとの謗りを受けるならば、
 それは甘んじて受けねばならないことでしょう。
 
 けれども、彼女は、彼女の意思で行った。
 何人たりともそれを否定することは許されません。

[半ばは独白めいて、言葉が紡がれる。]

(45) 2015/11/10(Tue) 18:40:44

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