[そもそも、銃をこうして扱える人員を育てるまで試行錯誤と失敗の連続だった。なにしろ、参考にできるのが、「バウマン先生が外交官と一緒に試射しているのを見た」という、目撃情報程度だったのだから。おかげで、耳をやられる人間は出すわ、反動で骨を折る人間は出すわ、暴発で重傷者を出した挙句に銃を駄目にするわ、散々だった、といえる。だが、それを乗り越えて出した結果は、満足いくものだった。同時に、あれの数を揃えた軍が現れたら恐ろしいな、とも思う。]