― 学校跡地・公国側橋付近 ―[暫く、色々な方法で試したが通信機は一向に反応しなかった。もう一度確認しなおそうと、斜め45度に衝撃を与える物理対策に入ろうとしたところで戦場で対峙し合っていた騎兵の動きが大きく崩れた。帝国側も、公国側も。等しく、同様に陣形は乱れ、いくつかの塊に分かれた騎兵たちが不自然に後退していく様子も見て取れる。][人の流れに逆らい、身を低くして橋に近づく。撤退していく兵士の中心に、横たわるリエヴルの姿を見つけると思わず、絶句して*息をのんだ。*]