そこの。 他の者はどうした。 直答を許す。[声を掛けたのは、紫毒の戦士にだった。大蜘蛛だけを連れてただ一匹で戦列の端にいる。彼が怯えながら奏上するを聞けば、紫毒の戦士は彼を除いてすべて死んだらしい。エルフが、という言葉に魔王の眼差しに稲妻が走る。だがすぐに怒りを見せることはしなかった。]