[タクマとの話に興じているところへ、割り込んできた人物に視線を走らせる。と、一点で目が止まった。] あ。 なんだおまえは。[I LOVE 貴族などと掛かれている団扇を目にした瞬間、思わず剣呑な声が出る。この男を知るものなら誰もが知っているのだが、この男、筋金入りの貴族嫌いだった。]