はい。現在、あなたの行動は全て監視下にあります。
登録を完了する必要が、あります。
[掴んだ手>>39を赤い光が上下に通りすぎていく。
抗議の言葉>>41もなんのその。
眼の虹彩にも光はあたり、情報を読み取るか。]
…。認証しました。
[ふと、横にいるであろうトールへと視線を走らせる。
フルネームで呼ぶことに拒否>>1:72をした事を思い出す。
視線を戻し、口にしたのはファーストネームのみの名前。]
…。小惑星タロスへようこそ、ジークムント。
ワタシたちは、あなたを歓迎します。
…。食堂への移動を、承りました。
[身体を寄せて少し屈み、右手を背中に、左手を膝裏に伸ばす。
左腕にジークムントの身体を乗せるようにして、正面から抱き上げる。
その抱き上げ方は、博士が小さいアデルを抱き上げていたものとどこか似ていただろうか。
アンドロイドの力は人間のそれよりも強い。
安定感はそれなりにあるだろうが、触れた身体の心音を確認する。
秒数よりも幾分早いようなら、安心させるように背中を二度撫でるだろう。
そして、トールへ視線を向ける。]
トール。
もうじきテウティドドリルス号の修理が完了します。
…?どうか、しましたか?
[どこか堪えるような顔>>44に、首をかしげた。]