― 水軍旗艦『八幡』・船室内 ―[ 投げた問いは、不敬と取られても仕方のないものだった。しかしアデルは、その言葉を受け止め、顔を上げて、きっぱりと己の意思を男に告げる。>>36男が、そう望み、信じた通りに。 ]御意。[ 最後に告げられた言葉を聞けば>>37男は唇に笑みを佩き ]如何なる場所でも、どのような相手からでも、必ずお護りします。ですから、どうぞ、お心のままに。[ 胸に手を当てて、静かに一礼を贈った。その身だけではなく、心をも守りたいと願う、ただ一人に。* ]