人狼物語−薔薇の下国

525 ルー・ガルー戦記 11 〜カーマルグ半島帰属戦〜


元首 カナン

― 平原南 ―

[表情を変えず、ただどこかに物思うような気配を漂わせて、カレルの返答を聞いた。
あの数日垣間見た空気は確かに穏やかで自由だった。
聞きながら、それを思い出していた。

全てを聞いてから、口の端を上げる。]


 なるほど。それが答えか。

 ならば試みに聞くが、その求めを全て保証し、属領として作物の献上と反乱しないことのみを条件とすれば、お前たちは武器を置くのか?
 それとも王国への義理を貫いて、それでも戦うか?

 お前たちが戦う必要など、本来は無いのだ。
 戦いは戦士がするべきもの。
 王国がカーマルグの地を領有し続けたいというのなら、お前たちを巻き込まず、戦士のみで我らに戦いを挑むべきなのだ。

 それでも、お前たちは血を流すことを望むのか?*
 

(45) 2019/11/04(Mon) 23:56:36

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