[君を抱き上げ幸せいっぱいだった俺は、遠くない未来に吾様による説教が待ち受けてるなんて知らずなくて。
もっともーっとこの時間を噛み締めていたかったけど、地に足がついてしまったから名残惜しいけど君を降ろそう。
それからぐるーっと周りを見回して、どうやら差し迫った危険はないようだから]
鍵探しに行く前に、忘れ物とかあったら言ってね。
取った瞬間、戻っちゃうやつだったら置いてくことになっちゃうし。
[なんて、制服のポケットから、キャラメルとクッキーをばらばらと取り出して、彼に手に乗せれるだけ乗せて]
あと、ちょっと俺、寝るよ。
鍵の位置を補足するのに、吾様の魔術領域だけじゃ足りないみたいだから分けてくる!
[なんて伝えてから、大きな木の元に腰掛け目を瞑った]