人狼物語−薔薇の下国

345 バードケージ・ブレイカー


無限の紡ぎ手 シメオン

― 都市上空 ―

[本来であれば、手傷を負う事などない身。
そこに刻まれた傷から零れた紅は身に纏う黒衣に影を描いてゆく]

……身を斬られる痛み、か。

[それを感じたのはさて、いつ以来か。
永き時を存在する『神種』は心の奥でこんな呟きを漏らす]

久しく受けなんだが故、忘れていたな。

[小さく呟きつつ、羽ばたく翼の動きを追う。
高度を取り、空を滑り近づく姿は先の突進にも似て。
けれど、その舞う軌道は、先とは異なるもの。

どこから来るか、正面からかそれとも、と。
鋭い刃を持ち上げ迎え撃たんとした動きに反し、迫る翼は背後へと]

(45) 2015/06/20(Sat) 20:24:02

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