あン?何してんだかなっと。
[詠唱>>43の音が聞こえた。意外だった。だが予想できる動きではあった。
過去にもこうやって誰かを捕え、騎士から逃げた時はある。その騎士の中にも魔術を使うものがいたわけだが。
―――こいつらは連れていくと同時に盾なのだ。だからこそ追撃の気配があれば、やることは変わらない。これが真上からくるものであれば対処できなかったが――]
おい、前のやつ少し下がれ!
[そして稲光が光る中、鎖をもつ騎馬が四騎、並走するように流れをとり、鎖を掴むと思い切り持ち上げるようにして水平に迸る稲光に四人の盾役をぶつけた。]