[今日は、一日をローゼンハイムの小屋で過ごした。物言わぬカラスのただの鳴き声に、何度も窓の外を見やった] ………唯一信じる者以外なら 誰を閉じ込めても、構わない?[不安にかられているような、ファミルの呟きにそう、小さな声を返して、首を振った。口にした言葉は戻らない] おおかみさんは、何がしたいんだろうね[敷き詰められた布団を撫ぜる。壁にもたれて、膝を抱えて何もしなかった一日。漠然とした不安は、飲み込み切れずにいる]