― 運動場・カルモside ―
[不意に響き渡る甲高い声>>#1。
直後、空から降って来たものに宿るものに、カルモはじゃれついてきていた若竜達を尻尾と翼で自分の傍へと寄せた]
『クアゥ』
[食べては駄目、と窘める声。
近くにいる竜達には届くものだが、ノアはどうだったか。
幼竜や若竜を抱えるので手一杯であるため、声で忠告するのみとなった]
[カルモ自身、このお菓子には惹かれるものはある。
虹色に光る、濃い精霊力が宿るもの。
加護の少ない自分が取り込めば、一時的でも力を得ることが出来るのではないか。
そんな思考が過るも、若竜達の手前、降って来たお菓子を食べることはしなかった。
真似をされても困るし、そんなことをしたら後で相棒たるローランドに呆れられて後々までにネタにされるだろうから*]