[そうしてどれくらい進んだか。吾らを大きな門扉が出迎えて、ここが目的地であるのだろう。樹木は足を止めたのだった。しかし、吾らは降ろされはしなかったし、拘束を解かれもせずにいる] ??[このまま門の中まで連れていこうというのだろうかと、顔をあげようとしたところで] !?[がくん、と身体が傾いた。乗ってきた枝は門の上より門の中へと差し込まれ、そう、この傾斜は、これはまるで──……]